夏の香り 第2話

数年前からK-POPを聴いているけど、どこかの掲示板に「韓国のポップスはちょっと前の日本の音楽を思い出させてくれる」という類いのコメントが書いてあったのだが、今回WOWOWが何を血迷ったか、韓国映画数本とドラマを集中的に放送、おかげさまで私も「夏の香り」なるドラマを録画して、観ているのだが、やはり映像作品も「ちょっと前の日本のドラマを思い出させてくれる」のかも知れない。

私が日本の音楽を聴きはじめたのが1998年頃なので、現在のK-POPが「ちょっと前の日本のポップス」を彷佛させるのかは分からないが、懐メロ紹介の番組等が放送されると昔のアイドルのパフォーマンス等が紹介されるので、「いわれてみればそうかもしれない」という範囲ではあるが、確かに現在のK-POPは現在のJ-POPマーケットと比較するとある意味タイムスリップ現象のまっただ中にあるのかもしれない。

で、健在ブームとなっている韓国ドラマである。

これも、似たように、今の日本と比較すると「ちょっと昔風」なのかもしれない。 音楽と映像作品が両方とも「古い」としたら、韓国は(大衆文化に関しては)ただ日本の足跡をたどっているだけかというと、実際にはそうでもないと思う。 古めかしく感じるのは、あくまでも曲の、またはドラマの主人公(達)の気質であり、姿勢、キャラクター達が持っている内面だけだと思う。

最新の技術を用いて作成された映像も音楽も、素材にしているものは日本人の視点からすると「ちょっと古い」のかも知れない、でも、逆に、日本より時間の流れがはやいと思われる韓国において「古い」ものが取り上げられているというのは、ある意味、日本人よりバランスが取れているのかも知れない。

島国の様に完全に地理的に孤立はしていないが、中国(又はアメリカ)の様に広大な大陸のど真ん中に構えているわけでもないのが表れているのだろうか、やはり「半島」という特性はあるのかな?